【セプトアーツとは何か?】

(その2)



● コンセプト

 セプトアーツの根底には、『創発』と呼ばれる概念が存在する。創発とは、複数の異なる要素が統合されることによって、もとの要素には存在していなかった、新たな何かが生じることである。例えば、複数の異なる色や形などを統合させると造形美が創発され、複数の異なる音を統合させるとメロディーが創発される。それでは、複数の異なる心的要素を幾何学的に統合させていった場合、そこから何が創発されるのだろうか? それがセプト・アーツのメイン・テーマである。

 世の中には、様々な心の理論が存在する。そして、心に関する様々な視点が断片化されている。そこでセプトアーツの理論では、それらの断片化された視点を一つに統合させ、そのことによって、心の構造に関する立体的・多面的・体系的な考察を可能にさせている。そしてこのように、全体性の繋がりを広く体系的に捉えることを、心理学用語では『コンステレーションを読む』と表現する。コンステレーションとは星座を意味する言葉であり、星々の体系的な繋がりを意味している。そして天体の動きは、その全体性が複雑に関連しあって創発されているため、コンステレーションを読まずに一つの惑星だけを観察していたのでは、その一つの惑星の動きの原因さえ、知ることが出来ないのだ。

 セプトアーツの場合、心のコンステレーションを解き明かすために、複数の性格論(エニアグラム、エゴグラム、ユング性格論)と複数の心理技法(NLP、交流分析、論理療法、アート療法、etc.)を幾何学的に統合させている。


 そしてその幾何学的構造は、偶然にも(むしろ必然と言ったほうが良いのかもしれないが)、小宇宙とも呼ばれる脳の機能構造と相似になっている。そして、様々な要素を統合したセプトグラムの構造は、より包括的に心のコンステレーションを読むことを可能にさせることによって、個々の方法では得られなかった創発的効果を生じさせることが出来るのだ。